株式会社山本製作所
技術情報

HOME技術情報主要加工技術ファインブランキング(FB)加工

ファインブランキング(FB)加工

 250tから超大型機1200tまで国内39台により、機械加工と同程度の断面を持つ部品を毎日90万個生産しています。
 部品仕上げの合理化、精度の向上、均一化に多大な貢献をしております。特に6〜19mmくらいまでの板厚のものに威力発揮しています。


従来の通常プレス打抜き方とは

 通常のプレス加工では、パンチとダイの組み合わせで打抜きを行う。
 まず、パンチが下降しダイ上の材料に接触し加圧されると材料は曲げを受けて変形し、次に剪断過程を経て破断を生じ、パンチが材料を通り抜けないうちに打抜きが完了する。
 そのため、「ダレ・かえり(バリ)が大きい」「破断面が多く、剪断面が少ない」「切断面が材料面に対して垂直でない」「抜いた製品の平面が平らでなく、湾曲している」などの欠点があり、多くの場合二次加工が必要になる。

ファインブランキング(FB)加工の特徴

 ファインブランキング(FB)加工は、1923年、スイス人 Fritz Schiess 氏のドイツ特許No.371004に始まり、以後30年を経過し実用化されたものである。
 FB加工は、被加工材を高精度で打抜くことで部品を一気に仕上げることができる。このため、通常のプレス加工による部品に必要な外枠や孔部分への切削加工やフライス加工などの二次加工が不要になる。
 打抜きされる材料の剪断部分における材料の流れの制御を行って打抜く方法をファインブランキング(FB)という。
 すなわち、ナイフエッジ状のVリングを持つ板押さえと逆押さえ、クリアランスの極端に小さいパンチとダイにより、材料の内部に高い圧縮応力を生じさせ、材料の延性を高めて割れの発生を防ぎ、破断のない垂直で美しい剪断面を得るものである。


ファインブランキング(FB)加工による製品群